パッションフルーツの種に注目!アンチエイジングにかかせない『サーチュイン遺伝子』とは?

強い甘みと程よい酸味、南国フルーツらしい芳醇で華やかな香りが楽しめるパッションフルーツ。南米ブラジルなど、熱帯・亜熱帯の各国で栽培されているトロピカルフルーツで、日本でも沖縄や奄美大島、小笠原諸島や千葉県などで栽培されている。日本人にとっては日常的に食べる機会が少なく馴染みがない人もいると思うが、パッションフルーツは様々な栄養成分が豊富で、ハワイでは美容食としても人気の定番フルーツだ。果実としてそのまま食べるだけでなく、ソースやジャム、スムージーなどで楽しむこともできる。パッションフルーツは真ん中で半分に割ると、ゼリー状の果肉に包まれた黒い種があり、種ごと生食することができるのだが、その種には「長寿遺伝子」とよばれる『サーチュイン遺伝子』を活性化させる成分が含まれており、そのアンチエイジング効果に注目が集まっている。加齢による体の変化(老化)をケアして、いつまでも若々しく長生きすることを目指すアンチエイジング。近年、平均寿命が長くなり「人生100年時代」とも言われてきているが、そんな「人生100年時代」において健康に過ごす“健康寿命”を伸ばすためにもアンチエイジングは重要なテーマである。

『サーチュイン遺伝子』とは?

マサチューセッツ工科大学(米国)のレオナルド・ガレンテ教授と当時同ラボのポスドク(博士研究員)であった現ワシントン大学の今井眞一郎教授が、『サーチュイン遺伝子』が老化と寿命の制御に極めて重要な役割を果たしていることを発見した(2000年2月、Natureで発表)。札幌医科大学医学部 薬理学講座 久野篤史教授によると、「『サーチュイン遺伝子』は、最初に酵母という生物で寿命が伸びることに関係する遺伝子として発見され、その後、私たち哺乳類を含め多くの生き物に備わっていることがわかった。『サーチュイン遺伝子』を活性化させると、DNAの傷の修復や活性酸素の除去など、老化や病気の原因となるようなものを取り除き細胞の若さを保つことができる。その結果寿命が伸びると考えられている」とのこと。また、「長寿遺伝子」「抗老化遺伝子」などともよばれる『サーチュイン遺伝子』はストレスのかかった環境を生き残るために保持されてきた遺伝子であるため、その活性化にはカロリー制限や有酸素運動など、身体に適度なストレスをかけることが必要とされる。


『サーチュイン遺伝子』を活性化させる物質「ピセアタンノール」

2013年、森永製菓株式会社の研究グループは、パッションフルーツ種子エキスに「ピセアタンノール」 が突出して含まれていることを発見した。またその翌年には、「ピセアタンノール」とその代謝物(体内で形をかえたもの)が、『サーチュイン遺伝子』を活性化することも明らかにした。赤ワインに含まれ『サーチュイン遺伝子』を活性化する成分として知られる「レスベラトロール」と似たような働きをすることがわかったのだった。森永製菓では、この「ピセアタンノール」に着目し、特許技術によって世界で初めてエキス化を実現させ、エキス化した成分を「パセノール ™」と命名した。『サーチュイン遺伝子』の活性化により引き起こされる脂肪酸のβ酸化促進等の関与により、「ピセアタンノール」は次のような機能をもち、アンチエイジング効果が期待できる。

・肌のうるおいを保つ
・脂肪を消費しやすくする
・肌の弾力を保つ
・毛穴のたるみを抑制
・血糖値の上昇をゆるやかにする

パッションフルーツに含まれる栄養素は、ほかにも「女性のビタミン」とも呼ばれる葉酸が多く、ホルモンバランスを整えるビタミンB6も含まれる。

出典:森永製菓健康機能の研究開発(パセノール ™ )
https://www.morinaga.co.jp/company/healthcare/passion.html

『サーチュイン遺伝子』を活性化させ、アンチエイジング効果が期待される成分を持つパッションフルーツ。国産のものは6月~8月収穫のピークを迎え、まさにこれからの時期に食べたいフルーツだ。果実を半分に切り、そのままスプーンで果肉と種を混ぜて食べるのはもちろん、ヨーグルトやアイスにかけたり、焼酎で割ったりという大人な楽しみ方も。また、酸味が気になる場合は、ハチミツを加えると相性抜群。種はナッツのようなポリポリとした食感を楽しめるが、種の固さが気になる人はミキサーで砕いてスムージーにして飲むのがおすすめだ。そのまま果実として食べるのはもちろん、ジュースなど加工品にしても楽しめるのがパッションフルーツの特徴。ここで、よりパッションフルーツを手軽に楽しめ、種子もしっかり入った商品を紹介しよう。

「リリコイバター」

千葉県館山市のパッションフルーツ農園「RYO’S FARM」園主 梁寛樹さん

「リリコイ」とはハワイでパッションフルーツのこと。「RYO’S FARM」の「リリコイバター」は、パッションフルーツを種も含めて1個まるごと使用し、厳選した国産バター、卵、砂糖とじっくり煮込んだプレミアムなバタージャム。パンやクラッカーはもちろん、ヨーグルトやアイスにかけて食べるのもおすすめ。「RYO’S FARM」では、「リリコイバター」のほか、生のパッションフルーツやパッションフルーツの加工商品「リリコイショコラ」も販売している。詳しくは下記HPをチェックしてみて。

https://ryosfarm.com/

「パッションフルーツLabo」

森永製菓の商品である「パッションフルーツLabo」。パッションフルーツ種子由来ピセアタンノールの機能である“肌のうるおい”と“脂肪の消費”が期待できる機能性表示食品。「パッションフルーツLabo」1食分でパッションフルーツ果実12個分のピセアタンノールが摂取できる。水で溶かして美味しく取り入れられるパウダータイプと、贅沢な味わいのゼリータイプ、手軽なサプリタイプの3種類。忙しい人でも手軽にパッションフルーツ種子エキスを取り入れられ、その嬉しい機能を提供してくれる。

https://www.morinaga.co.jp/passionfruit-labo/

いつまでも健康で過ごすために、『サーチュイン遺伝子』を活性化する方法に今後も注目が高まる。そのひとつであるパッションフルーツは美味しく食べてアンチエイジング効果も期待できるという優れもの。ぜひこの機会に毎日の食生活に取り入れてみてはいかがだろうか。

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