肉、海鮮、お酒 サミット目前の広島でグルメ三昧

東広島市西条で酒蔵巡り

翌日は早起きして広島市から東広島市へ移動。目指すはJR西条駅周辺の西条酒蔵通りだ。赤い煉瓦造りの煙突が立ち並ぶ西条は、7つの酒蔵が密集する日本三大銘醸地。密集というと、大体は「半径●キロの地域に●軒があり〜」という感じだが、ここは違う。何しろ、ほとんどが本当に道を挟んで隣にあり、中には道すら挟まず塀と塀が1メートルにも満たない距離で向かい合わせ、なんてところも。現地ボランティアガイドの小平さんに連れられ、駅から徒歩でわずか4分ほどの場所にある白牡丹酒造から酒蔵巡りをスタート。

駅前に掲げられた、通りの案内マップ。そのほとんどが、本当に隣接しているのがわかる。
右が福美人酒造、左が亀齢酒造。その隙間は1メートル以下。
酒蔵通りのマンホールには「酒都西條」の文字が。

ボランティアガイドの小平さん。

<白牡丹酒造>

延宝3(1675)年創業、広島県内でも古い歴史を誇る酒蔵。すっきりとした甘口の酒が特徴で、夏目漱石や棟方志功が愛飲したという。

白牡丹酒造
広島県東広島市西条本町15-5
TEL 082-422-2142

<亀齢酒造>

明治31(1898)年創業。甘口の多い広島県ではめずらしく、辛口の酒を製造。

※この商品は、冬期限定商品です。ご希望の方は、お問い合わせください。

亀齢酒造
広島県東広島市西条本町8-18
TEL 082-422-2171

<賀茂泉酒造>

大正元(1912)年創業。米と米麹のみで作る純米酒の製造を全国でいち早くはじめたことで知られる。

賀茂泉酒造
広島県東広島市西条上市町2-4
TEL 082-423-2118

<福美人酒造>

大正6(1917)年創業。こちらで修行した優秀な杜氏を全国に送り出し、「西條酒造学校」と呼ばれた。干支ボトルの出荷数は日本一。
壁には歴代総理による「國酒」の書が並ぶ。

福美人酒造
広島県東広島市西条本町6-21
TEL 082-423-3148

<賀茂鶴酒造>

明治6(1873)年創業。昭和33年に大吟醸酒の先駆け「大吟醸特製ゴールド賀茂鶴」を発売。1号蔵は国の登録有形文化財に指定された。

賀茂鶴酒造
広島県東広島市西条本町4-31
TEL 082-422-2121

たっぷり2時間以上かけて酒蔵巡りした後は、賀茂鶴が運営する料理店『佛蘭西屋』で日本酒を使った郷土料理「美酒鍋」をいただいて今回の広島旅は終了。わずか30時間ほどの滞在だったが、よく食べ、よく呑んだ(ホテルのモーニングビュッフェでお好み焼きも食べたし)。とにかく「これを食べるぞ!」と前もって決めておいて、お腹が減るタイミングを考慮しながらルートマップを作っておけばこれだけの品数と量を胃に入れられることがわかった。もちろん広島のグルメはこの他にもまだまだあるので、今回のようなスケジュールを組んで、また次回も食べまくり、飲みまくることにしよう。

賀茂鶴が運営する佛蘭西屋。

東広島市の名物料理「美酒鍋」。もともとは蔵人たちが食べていた賄い料理で、味付けは塩と胡椒、そして酒のシンプルな味わい。煮えたらすき焼きのように生卵を絡めていただく。

こちらはお店の名を冠した「樫樽貯蔵 熟成酒 佛蘭西屋」。オーク樽にアルコール高めのお酒を貯蔵、熟成させたのちに瓶詰めしたもので、シェリー種のような上品な味わい。結局最後の最後まで飲み続けてしまった。

佛蘭西屋
広島県東広島市西条本町9-11
TEL 082-422-8008

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