福岡県で家を買いたい!人気エリアランキングで購入した人の住まい選びの傾向と本音とは?
- 2025/4/22
- ライフスタイル

人口の減少、過疎化が問題になっている地域が多い中、全国でも数少ない「人口が増え続けている都市圏」として近年注目を集めているのが福岡県。暮らしやすさと都市機能のバランスが取れた福岡県は若年層や子育て世代の流入も多く、「そろそろ持ち家を」と考える人も増えてきたようだ。とはいっても、持ち家の購入は人生でも大きな決断のひとつ。住宅ローンの負担や治安の良し悪し、さらには「戸建てか分譲マンションか」「新築か中古か」といった選択肢もあり、それぞれに魅力がある分、悩みは尽きない。では実際に福岡県在住の人々は、どのようなタイミングで家を購入したいと考えているのだろうか?また中古物件を購入する際には、どのくらいの人がリノベーションを前提に検討しているのだろうか?そこで今回、「快適な暮らしをデザインする」をコンセプトにリノベーションを行うスクールバス空間設計株式会社(https://www.school-bus.jp/)は、福岡に在住している人(現在賃貸住宅に住んでいる人)を対象に「福岡県の住みたい街ランキング」に関する調査を行った。
1番人気は「福岡市博多区」

はじめに「家を買うとしたら福岡県のどこが良いですか?(上位3つまで選択)」と質問したところ、『福岡市博多区(257票)』と回答した人が最も多く、『福岡市中央区(228票)』『福岡市早良区(160票)』と続いた。博多区や中央区といった都市部の利便性の高いエリアが上位を占めているが、果たしてその地域を選択した理由とは?「そこを選んだ理由は何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、上位5都市の理由については以下のような回答があった。

【福岡市博多区】
・『交通の利便性が良い(91.8%)』
・『商業施設や飲食店が充実している(62.3%)』
・『職場・学校が近い(26.5%)』
【福岡市中央区】
・『交通の利便性が良い(91.2%)』
・『商業施設や飲食店が充実している(68.9%)』
・『職場・学校が近い(27.6%)』
【福岡市早良区】
・『交通の利便性が良い(80.6%)』
・『商業施設や飲食店が充実している(58.8%)』
・『治安が良い(33.8%)』
【福岡市南区】
・『交通の利便性が良い(79.6%)』
・『商業施設や飲食店が充実している(49.7%)』
・『職場・学校が近い(23.6%)』
・『公園や緑が多い(23.6%)』
【福岡市東区】
・『交通の利便性が良い(78.0%)』
・『商業施設や飲食店が充実している(50.0%)』
・『職場・学校が近い(25.8%)』
どのエリアでも共通して高かったのが「交通の利便性」への評価。特に博多区と中央区では9割を超えており、JR・地下鉄・空港アクセスといったインフラの強さが住環境として大きな魅力となっている。またトップ3の3都市では、商業施設や飲食店の充実という回答も他と比較して高く、生活利便性が高い場所に「家を構えたい」というニーズが浮き彫りになった。
都市ごとの特徴がみられた結果として、まず博多区・中央区では「職場・学校が近い」や「商業施設の多さ」への評価が高いのが特徴。つまり、職住近接と快適な都市生活を求める層が集まっていると考えられる。
一方で早良区では「治安の良さ」が評価されており、南区では公園や自然環境の多いという理由が上位に挙がった。都会ほどにぎやかすぎず、郊外ほど不便すぎない、ちょうどいい暮らしやすさを求める人に人気なのではないだろうか。
家を買う時に最も重視するのは土地や家の価格の安さ

「家を買う理想のタイミングはいつですか?(単一回答)」と質問したところ、『金銭面に余裕ができた時(28.3%)』と回答した人が最も多く、『収入が安定してから(18.5%)』『理想の物件・エリアを見つけた時(9.3%)』と続いた。この結果から、経済的な安定を最優先とする傾向が強く、不動産購入には慎重な姿勢が見られた。
「住む場所や環境を選ぶ際に最も重視することは何ですか?」と質問したところ、『土地や家の価格の安さ(27.2%)』と回答した人が最も多く、『治安の良さ(23.0%)』『駅の近さ(16.5%)』と続いた。「家の価格」や「治安」が理想として重視されているようだが、前問で明らかになったように実際に購入候補を選ぶ際には、通勤・通学の利便性や日常の快適さが上回るのかもしれない。

「家を買うことについての懸念点は何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『住宅ローンの負担が大きい(57.5%)』と回答した人が最も多く、『家の維持費が高い(36.8%)』『土地や家の価格が高騰している(36.2%)』と続き、経済的負担に関する不安が多く挙げられた。これは単に「初期費用」だけではなく、長期的に続く固定コストや将来的な価格変動を含むリスクに対して敏感になっているようだ。費用懸念がある場合は中古物件の検討もおすすめだが、住宅購入時に中古物件の検討者の割合はどのくらいなのだろうか。
中古物件興味層の9割はリノベーションを希望

「中古戸建や中古分譲マンションの購入は検討していますか?」と質問したところ、4割以上が『興味がある(20.9%)』『いずれ検討するつもり(15.5%)』『具体的に検討している(5.5%)』と回答。
「中古戸建や中古分譲マンションの購入を検討している、するつもり、興味がある、と回答した理由は何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『リフォーム・リノベ前提で安く買える(47.5%)』と回答した人が最も多く、『実物を確認できる(36.3%)』『立地が良い物件が多い(27.6%)』と続いた。この結果から、初期費用を抑えつつ、自分らしい空間を実現できる「リノベーション」という選択肢が注目されていることがわかった。新築では実現が難しい「自分仕様の暮らし」を、予算内で叶えられる手段としてリノベーションは人気なのではないだろうか。

そこで、「中古物件を購入したら、リノベーションを行いたいと思いますか?」と質問したところ、約9割が『とても思う(30.4%)』または『やや思う(58.2%)』と回答し、中古住宅を購入する場合、多くの方が何らかのリノベーションを検討していることが明らかになった。では、具体的にどのような場所のリノベーションを行いたいのだろうか。
前問で『とても思う』『やや思う』と回答した人に、「具体的にどのようなリノベーションを行いたいと思いますか?(複数回答可)」と質問したところ、『トイレや洗面所など水まわりの改修(75.6%)』と回答した人が最も多く、『壁紙の張り替えなど内装・デザインの改修(62.5%)』『間取りの変更(37.3%)』と続いた。キッチンやトイレ、洗面所などは日常生活の快適さに直結するため、多くの人がまず最初に手を入れたい場所と考えているようだ。
また、内装や間取りなどデザイン性の部分も上位を占めており、リノベーションには「機能性の向上」と「デザインの自由さ」の両方が求められていることが明らかとなった。

さらに「リノベーションについての懸念点は何ですか?」と質問したところ、『リノベーションにかかる費用(76.1%)』と回答した人が最も多く、『リノベーションに関する知識不足(48.5%)』『希望通りのデザインや間取りにできるか不安(32.2%)』と続いた。
費用懸念についてが最も大きな懸念点となっているが、同時に知識不足やデザイン面での不安も浮き彫りになった。そんな不安を払拭するには、費用の見通しが明確かつ豊富な実績や知識、デザイン面でも信頼できるプロと一緒に進めることが重要だと考えられよう。
【調査概要】「福岡県の住みたい街」に関する調査
調査期間/2025年3月10日(月)~2025年3月11日(火)
調査方法/PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
調査人数/1,005人
調査対象/調査回答時に福岡に在住している(現在賃貸住宅に住んでいる)と回答したモニター
調査元/スクールバス空間設計株式会社(https://www.school-bus.jp/)
モニター提供元/PRIZMAリサーチ
先月、とある取材のために前日から福岡入りし、いとこのマンションに泊めてもらった記者。あらかじめマンションという前情報をもらい、東京の感覚で狭い室内を想像していたのだが、いざお邪魔してみてビックリ。広大な平面駐車場に車を停め、エントランスから部屋までは間接照明で照らされたガラス張りの長い廊下を歩き、ドアを開けると記者の部屋ほどもある玄関が広がるという贅沢なつくり。室内は東京23区内の13坪しかない記者の戸建ての家より全然広く、「東京じゃ、こんな家に住むのは無理だな」とうらやましく思った。それに建物だけではなく、5分も歩けば有名な公園があり、近所にはSNSで人気の飲食店などもわんさか。いとこ曰く、「一応、九州では一番の街だし、東京より広いから。ここに住んでたら他の街に引っ越すなんて考えられない」。そんな話を聞きながら「そりゃそうでしょうね」と返すしかなかった。ただ入居時にリノベーションしたため、新築に比べるとそんなに高い物件ではないのだとか。いとこの知り合いには同様に自宅をリノベーションしている人は多いらしく、古い物件に手を加えて住みやすくしているそう。でもそれは素人が頑張ればできることではないようで、ちゃんと専門の業者さんにお願いするのが大切。福岡への移住を考えているなら、「快適な暮らしをデザイン」してくれるリノベーション業者さんに一度相談してみてはいかがだろうか。