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日本酒好きが歌舞伎町に集結!朝日酒造が特別イベント「あさひ日本酒塾プレミアム」を開催

銘酒「久保田」で知られる朝日酒造が3月29日、新宿歌舞伎町にて特別イベント「あさひ日本酒塾プレミアム」を開催した。同イベントは日本酒の製造工程を学びながら久保田のプレミアム銘柄を味わうことができる特別なセミナーということで、事前に行われた参加募集には200名を超える応募があったという。当日は、抽選で見事選ばれた80名の日本酒愛好家が会場となる東急歌舞伎町タワー内109シネマズプレミアム新宿に集結。映画館ならではの大スクリーンを活用した臨場感あふれる映像と新潟から駆けつけた杜氏らによるトーク、そして実際に3種の久保田を使用したきき酒実践講座で構成されたセミナーは、最初から最後まで参加した日本酒愛好家たちの熱気で包まれて進行した。

久保田の40年の歩みと朝日酒造の歴史について講演する朝日酒造株式会社 常務取締役 生産本部副本部長兼製造部長 安澤義彦氏。1830年の創業から2030年には200年を迎える歴史ある酒蔵であること、日本酒業界全体の縮小傾向の中で久保田がどのようにして誕生・成長してきたのかを詳しく解説し、創業時の「久保田屋」という屋号に立ち返り「品質本位」「お客様本位」という理念のもとで進化を続ける久保田ブランドの軌跡を辿った。

松籟蔵 杜氏の大橋良策氏が、日本酒造りの工程を解説。酒造りの様子を捉えた動画を上映しながら、精米、洗米、浸漬、蒸米、麹づくり、仕込み、発酵管理、上槽、瓶詰めといった各工程を丁寧に説明した。酒造好適米の選定、精米歩合、麹菌の種類、水の性質など、日本酒造りにおける様々な要素についても詳しく解説。機械化が進んでいる中でも、人の手による繊細な作業が重要であることを強調した。

「お酒を口に含んだまま香りを嗅ぐ時は、チューする口で息を吸い込んで。フレンチなほうで。ディープはダメですよ」というわかりやすい解説で会場を沸かせた製品課課長の本間一郎氏がきき酒実践講座を開催。きき酒の基本的な方法、味わいの表現方法などを学び、久保田千寿、久保田萬寿 自社酵母仕込みの2銘柄を実際に利き酒。参加者は色、香り、味を五感で感じ取り、それぞれの感想を共有した。本間氏は、利き酒はコミュニケーションツールであり、個々の感じ方が正解であることを強調。日本酒度や酸度といった指標だけでなく、実際に飲んでみることが重要だと語った。

安澤常務と大橋杜氏が参加者からの質問に答えるトークセッションでは、研究開発の内容、蒸留酒事業への参入の経緯、酒米の確保、品質管理の方法、日本酒業界の新規参入、海外輸出、若い世代への日本酒のアピールなど、多岐にわたる質問が参加者から寄せられた。

多様化するお酒の消費に対応するため、ジンを新たな事業として選択した経緯を説明する常務取締役の牧野 恭氏。KUBOTA GINのコンセプトは「私たちと自然をつなげ直すジン」。里山の自然を感じさせる16種類のボタニカルを使用し、19種類の原酒をブレンドすることでバランスのとれた味わいに仕上げており、おすすめの飲み方はソーダ割りやロックだそう。

セミナー終了後は場所を17階のパーティー会場に移動し懇親会が開催された。まずはウェルカムドリンクの久保田萬寿 無濾過生原酒で乾杯した参加者は、様々な久保田の銘柄や料理を楽しみながら、講師や社員と交流を深めた。

この日の一番人気はKUBOTA GIN。日本酒の久保田は普段から大好きで飲んでいるという人ばかりの今回の集まりだが、ここでKUBOTA GINの現物を初めて見た人も多く、KUBOTA GINのソーダ割を求めて長蛇の列ができていた。

パーティーの最後には抽選会が行われ、久保田にまつわる様々な景品がプレゼントされた。今回のイベントは、日本酒造りの奥深さ、そして朝日酒造の挑戦とこだわりを体感できる貴重な機会となった。始まる前は「映画館でセミナー?」と不思議に感じていたが、実際に参加してみるとその大画面での説得力、プレミアムシートならではの快適さなど、いいことずくめ。この朝日酒造の一流の配慮のおかげで、参加者はより深く日本酒を理解し、楽しむための知識とヒントを得ることができたのではなかろうか。今年は朝日酒造200年、久保田40年という節目の年でこのようなイベントを開催したわけだが、また久保田50年のメモリアルイヤーにはこんなスペシャルなイベントを開催してほしいと感じた。

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