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カレンダーシェアアプリ「TimeTree」、予定件数から「大阪万博」の関心度を調査!近畿地方とシニア世代が高い傾向に

いよいよ「EXPO2025大阪・関西万博」が2025年4月13日に開幕する。開催が間近に迫る中、株式会社TimeTreeの社内研究所『TimeTree未来総合研究所』は「大阪万博」について調査。全世界登録ユーザー6,000万人を超えるカレンダーシェアアプリ「TimeTree」に登録された「大阪万博」(*1)に関連する予定を分析した結果、「大阪万博」は近畿を中心に西日本の地域の人と、年代ではシニア世代からの関心が高いことがわかった。

*1 今回は、予定データの性質上、愛称として親しまれている「大阪万博」をワードに設定して調査・分析

「大阪万博」近畿地方の人の予定登録件数が多い

居住地域別に、開幕初日(4月13日)からゴールデンウィーク最終日(5月6日)までの予定1万件あたりの「大阪万博」を含む予定登録件数に注目。すると、和歌山、奈良、大阪、兵庫、京都、滋賀など、近畿地方の府県が上位7位を独占しており、近畿地方の人々の関心の高さがうかがえた。
近畿地方に次いで多いのが、愛知、三重、岐阜などの東海地方や、石川、徳島、福井、香川などの北陸・四国地方。特に、愛知県が2番目に多かったことは、2005年に開催された「愛・地球博(愛知万博)」の開催地域であったことが影響している可能性も考えられる。当時の万博開催が地域住民にとって特別な記憶となり、その後も万博に対する関心が高い状態を維持しているのかもしれない。

一方で、東京(17位)や神奈川(20位)など関東圏の登録数は比較的少ない状況だ。東京と1位の和歌山の1万件あたりの登録件数を比較すると、和歌山での登録数は、東京の約2倍。関東地域では、万博関連の情報に触れる機会がまだ多いとは言えないのも要因かもしれない。今後、万博の開催が近づくにつれて情報が多くなることで、予定登録が増える可能性もあるだろう。

シニア世代の関心が高い傾向

大阪での万博開催は1970年以来、実に55年ぶり。今回の万博開催期間中の「大阪万博」のワードを含む予定の登録データを年代別で分析した結果、60代(17.6件)が1万件あたりの予定出現数で最も多く、次いで50代(14.2件)、70代(14.1件)とシニア世代の高い関心を高さが窺えた。前回の「大阪万博」をリアルタイムで経験した60代、70代にとって、今回の万博は過去の思い出と未来をつなぐ特別な機会となっているのかもしれない。
また、30代(13.2件)も他の世代と並ぶ高い関心を示している。仕事や家庭を持ち、子どもと一緒に訪れる可能性が高い30代にとって、大阪万博は単なるイベントではなく、家族で楽しむ貴重な機会と捉えられているのかもしれない。この世代はSNSを通じた情報発信に積極的な世代でもあり、実際に万博を訪れた後の投稿や口コミが、さらなる来場者の増加や万博の盛り上がりを後押しすることが期待される。

一方、10代、20代の出現数の低さからは若年層の関心が他の世代に比べて低いことが窺えた。日本で万博が開催されるのは2005年の「愛知万博」以来、約20年ぶり。万博の体験を持たない世代へ、どのようにその魅力を伝え、関心を高めていけるかが今後の課題となるだろう。

チケット発売開始前後に「大阪万博」予定作成する人が急増

「大阪万博」のワードを含む予定が作成された日(*2)を分析したところ、全国のコンビニや旅行会社の店頭でチケット/引換券の発売が開始された、2024年10月13日(日)前後に、予定作成数が最も多かったことがわかった。多くの人が発売前後の時期に予定を立てていたことがうかがえる。
その後、予定作成数は一時的に落ち着きを見せたものの、年末年始を経て2025年1月以降に再び増加傾向が見られた。2025年1月13日にパビリオンやイベント予約の抽選申し込みが開始されたことや、万博の開幕が近づくにつれて関心が高まり、旅行やボランティアなどの具体的な日程調整が進んでいることなどがこの増加の要因と考えられる。

(*2)予定作成日:予定が実施される日に予定を作成・登録した日を指す

「大阪万博」予定、開幕日と最終日に集中

「大阪万博」のワードを含む予定の登録日を開催期間中の日別に分析したところ、開幕日である4月13日に登録が最も多く、次いで万博最終日の10月13日の登録が多いことがわかった。これらのデータから読み取れるのは、イベントの初日や最終日への注目度が非常に高いということ。また、それ以外の予定登録が多い日の傾向としては、4~6月の金曜日や土曜日に集中していることが見てとれる。このことから、週末を利用して大阪万博に訪問する計画を立てている人が多いことが推察される。

4月の開幕直後は特に混雑が予想される「大阪万博」。開幕日からGW期間の「大阪万博」の予定登録状況を確認すると、GW最終日である「5月6日」の登録数が最も少なく、次いで「5月1日」、「5月5日」が少ないことがわかった。

予定名から見えた万博への多様な関わり方

「大阪万博」を含む予定登録情報を分析した結果、最も多く登録されているのは万博の開幕や開催日に関する予定だった。このことから、イベントのスタートに対する期待が非常に高いことがうかがえる。一方で、「ボランティア」「スタッフ」「見学」「出張」など、万博に関与する仕事関連の予定の登録も多い。これらの予定は、万博運営や業務上の訪問が重要な側面であることを示す。さらに、「(仮)」と記載された予定が多く見られる点も特徴的。このことから、万博への訪問が確定する前から、予定に組みこんでおこうと考える人が多いことが読み取れた。

■分析データについて
・2024年1月1日~2025年1月27日に登録された予定データを対象に分析
・分析に使用したデータは、匿名性を保つために統計的に処理

世界中の国々が魅力的なパビリオンを披露し、未来への可能性を感じられる「大阪万博」まであと2カ月。開幕が近づくにつれてさらに多くの予定がカレンダーに登録され、大いに盛り上がることが期待される。今後の動向に注目しつつ、今回の調査結果を元に「大阪万博」の予定を立ててみては?

TimeTree 未来総研 Webサイト:
https://timetreeapp.com/intl/ja/future-research-institute

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