フリーランス料理人の働き方が変わる?! シェアダインが料理人専用キャリアサポートSNS「CHEFLINK」を本格ローンチ

多くのレストランが廃業に追い込まれたコロナ禍を経て、現在はインバウンド需要の盛り上がりで慢性的な人手不足に陥っている飲食業界。そんな危機的状況を救うサービスが登場した。

家庭向けの出張シェフサービス「シェアダイン」や、即戦力の料理人をスポットで手配できる料理人マッチングサービス「スポットシェフ」を展開する株式会社シェアダインが10月25日に新たにローンチした「シェフリンク」がそれだ。

シェフリンクはフリーランスや副業で活動する料理人を支援する料理人専用キャリアサポートSNS。これを活用すれば、料理人自らが足を運んで働き先を探しまわることなく、アプリを通じて仕事の依頼が自動的に配信され、マッチングすれば依頼先に行くだけで仕事ができるという。

「シェフリンク」のサービス内容を説明する株式会社シェアダイン 共同代表の井出有希氏(左)と同社CTO/シェフリンク開発責任者の平塚貴之氏

このサービスの特筆すべき点は、アプリに経歴を数項目登録するだけで求人情報の閲覧・応募、仕事管理が簡単に行えるところ。また、AIが魅力的なプロフィール文を自動で瞬時に作成し、スキルや実績をわかりやすく求人元に伝えてくれるので、口下手で自己アピールが苦手な料理人でも仕事のチャンスが増えるという。さらに他の料理人と繋がるSNS機能を搭載することでジャンルや年齢を超えた料理人同士の繋がりが促進され、ビジネスチャンスやキャリアの幅の広がりも期待できそうだ。

AIが自動で瞬時に魅力的なプロフィール文を作成してくれる。

<シェフリンクでできること>
①料理人専用のSNSでつながる
 普段出会うことが少ないシェフと出会うことでキャリアのチャンスを広げたり、つながった料理人といっしょに働くことも可能。
②料理人が時間と場所にとらわれず働くことができる
 ミシュラン星付きのレストランから流行の飲食店まで、好きな場所で好きな時間にスポットで働くことができる。
③料理人の多様な働き方のサポート
 数ステップの簡単な質問に答えるだけで、過去の実績や経験をもとにAIが魅力的なプロフィールを瞬時に作成。スケジュール管理機能や報酬管理機能などの面倒な事務管理も、アプリで一括サポートしてくれる。

サービス開始日の10月25日には、都内某所でローンチイベントが開催され、シェフリンクに興味がある多くの料理人が集結。当日はシェフリンクの活用例として、横浜ベイシェラトンのオールデイブッフェ「コンパス」総料理長の當間 元氏がフリーランスシェフふたりとともに3品を調理。さらに特別ゲストとして一般社団法人日本飲食未来の会、一般社団法人日本飲食団体連合会の設立者であるHAL YAMASHITA東京本店 エグゼクティブオーナー兼エグゼクティブシェフの山下春幸氏も登場し、シェフリンクへの期待を述べた。

(右から)横浜ベイシェラトン オールデイブッフェ「コンパス」當間総料理長、フリーランスシェフの吉道大輔氏と辻 真樹氏。3人はこの日、この場所で初めて会ったという。

辻シェフにじゃがいものカットイメージを伝える當間総料理長。「こんな感じで、と軽く説明するだけで想像通りの仕事をしてくれるのでとても助かります」(當間総料理長)。

特別ゲストとして会場に姿を現したHAL YAMASHITA東京本店 エグゼクティブオーナー兼エグゼクティブシェフの山下春幸氏。

3人で作り上げたメニュー。當間総料理長との仕事について聞かれた吉道氏は「やはり一流の料理長なので、こちらに何を求めているのか、簡潔にわかりやすく伝えてくれたのでやりやすかった」と語った。

山下春幸氏のメッセージ
昨今、日本の外食産業はコロナ禍を経て大きな転換期を迎えました。レストラン業界も、料理人の在り方も、時代の変化に伴い、大きく様変わりしています。個々の料理人にスポットライトが当たり、ジャンルや国境を超えた交流が広がり、料理は文化やエンターテイメントとして、世界の人々を魅了する時代となっています。
今の時代を象徴するテーマは、「パーソナリティ」と「エクスチェンジ」だと感じています。性別、国籍、文化を問わず、料理という共通のキーワードを持つ者同士が、豊かな感性を共有し、深く交流できる場が今ここに構築されました。それが、このシェアダインからローンチするSNS「CHEFLINK」です。
CHEFLINKは、料理人の未知なる可能性をさらに広げ、その才能を開花させるツールとなることでしょう。料理人たちが互いに学び合い、共鳴し合う場として、CHEFLINKは新たな可能性を開拓するものです。
私たち料理人は、それぞれの食文化や個性を尊重しつつ、料理を通じて世界を魅了する使命を担っています。このプラットフォームが、さらなる世界中の料理界の進化と各国の食文化の交流に深く貢献できることを楽しみにしています。
業界を代表して、この新しいプラットフォームに大いなる可能性と感謝を申し上げます。

会場に集まったフリーランスシェフたちは、さっそくシェフリンクについての情報交換を開始。シェフリンクへの関心の高さが垣間見れた。

イベントで提供された料理の数々は、シェフダインが提供するサービス「スポットシェフ」で招集されたシェフたちによるもの。その見事な出来栄えに同業者であるシェフたちも舌鼓を打った。

多くの料理人の職を奪ったコロナ禍。そして今度は料理人の数が足りなくなるほどのインバウンド需要。フリーランスシェフだけでなく、全く違う職種に戸惑っている元料理人の人々にも、今回ローンチされたシェフリンクをぜひ活用してほしい。今の職のスキマ時間だけでも料理人としての仕事ができるので、そこで腕を振るいながら一度は諦めた道へと戻るチャンスをうかがってみてはいかがだろうか。

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