1万人以上の腸内フローラ検査を分析!日本人に多い腸内フローラのタイプとは?

腸内にはおよそ1,000種類、約40兆個もの腸内細菌が存在し、その様子がお花畑のようにも見えることから「腸内フローラ」と呼ばれている。腸内細菌の種類やバランスは生活習慣や食事によって変化するため、腸内フローラは人それぞれ異なる。また、腸内細菌の代謝物質である「短鎖脂肪酸」は、肥満抑制や免疫機能などさまざまな健康効果が期待されているが、「短鎖脂肪酸」をつくるにはそれぞれの腸内細菌が好むエサとなる食品を食べる必要がある。そのためにも自分がどんな腸内フローラか知ることが重要だ。

カルビー株式会社は、個人の腸内環境を検査し、その結果を参考にグラノーラを選び、自分専用にカスタマイズできる定期購買するサービス『Body Granola(ボディグラノーラ)』を2023年4月25日より展開。これまで腸内フローラ検査を受検した人は1万人以上に及ぶ(2024年5月末時点)。腸内フローラ検査では、腸内に存在する菌の種類とその割合から「腸内フローラのタイプ」を判定。今回、この1万人を超える検査結果を元に腸内フローラデータの分析が行われた。全57タイプの中から、日本人に多い腸内フローラのタイプやベースとなっていると考えられる腸内細菌の種類、そこから見える食・生活習慣の傾向、男女での違いや傾向などがわかった。

タイプは全57パターン!腸内フローラ検査で自分のタイプを知ろう!

『Body Granola』の腸内フローラ検査では、腸内に多く生息する細菌の種類を調べ、腸内で「短鎖脂肪酸」をつくるメインプレイヤーとなる6つの腸内細菌の保有割合をもとに、それぞれが占める割合の多い上位3種類で腸内フローラのタイプを判定。腸内フローラのタイプは全57パターンに分類され、各タイプの日本人全体における割合や、食習慣・生活習慣の傾向、おすすめ食材について知ることができる。

「短鎖脂肪酸」をつくるメインプレイヤー“6つの腸内細菌”の特徴

・多くの人で一番割合の多い菌
・欧米型の食事をする人に多い
・プロピオン酸をつくり出す
・持久力の向上に関係

・酢酸をつくる
・レジスタントスターチを分解
・果物や野菜、きのこをよく食べる人に多い

・穀物や野菜、豆類などの食物繊維を食べる人に多い
・コハク酸をつくる

・乳製品を食べる人に多い
・酢酸をつくる
・お通じへの影響

・果物、野菜、玄米雑穀米を食べる人に多い
・酪酸をつくる
・運動する人に多い傾向

・多くの人に多い
・酢酸をつくる
・内蔵脂肪面積に関係

1万人の腸内フローラのタイプは全57タイプのうち7パターンが約9割

1万人の腸内フローラの分析結果から、腸内フローラのタイプの7パターンが全体の90.2%を占めることがわかった。『Body Granola』のイメージキャラクターを務める田中みな実さんは4番目に多い「BRB」型、櫻井海音さんは2番目に多い「BBB」型。その他も含めるとトータルで29パターンの腸内フローラのタイプが出現した。上位全てのタイプに含まれていたバクテロイデスは、日本人のベースの腸内細菌と捉えることができた。また、1万人の検査結果から、腸内フローラのタイプは人それぞれ異なることが改めてわかった。

また男女別にみると、男女ともに上位2タイプは「BFB」型、「BBB」型で同じであるものの、3タイプ目以降で違いが表れた。これは、男女での生活習慣の違いやホルモンなどが影響している可能性も考えられる。

日本人に多い腸内フローラのタイプTOP3

全57パターンの腸内フローラのタイプのうち、日本人に多い腸内フローラのタイプTOP3は以下の通り。現在の日本人ならではの食習慣や生活習慣が伺える結果となった。

第1位

第2位

第3位

『Body Granola』のイメージキャラクターの田中みな実さんと櫻井海音さんの腸内フローラのタイプは?

今回、『Body Granola』のイメージキャラクターを務める田中みな実さんと櫻井海音さんの腸内フローラのタイプから見る、二人の食習慣やライフスタイルも徹底分析。腸内環境研究の第一人者である福田真嗣先生が解説を行った。

田中みな実さんは、腸内フローラに合った食事ができている“お手本のような食生活”

「お味噌汁や納豆はほとんど毎日食卓に並びますし、キムチも良く食べます。お米も大好きです。毎朝旬のフルーツもたっぷり食べています」(田中みな実さん)

田中みな実さんの腸内フローラのタイプは、「BRB」型。「BRB」タイプの人の傾向として、「BMI(体格指数)が低め」「漬物、納豆などの発酵食品の摂取が多い」「食物繊維の摂取は多い」「乳製品はあまり摂取しない」ということが挙げられる。

田中みな実さんの腸内細菌の割合

福田先生によると、「ブラウティアは、内臓脂肪面積が小さい日本人にその割合が多いことや、肥満度を示すBMIが低い日本人に多いことがわかっています。田中さんの食習慣としては、漬物や納豆などの発酵食品や食物繊維、野菜の摂取量が多く、乳製品はあまり摂取しないのではないでしょうか。田中さんは、ご自身の腸内フローラに合っている、本当にお手本のような素晴らしい食生活です。また、長距離ランナーが多く持っている菌(バクテロイデス)も持っていますので、疲れやすい・体力をつけたいという場合は、にんにく、たまねぎ、ごぼうなどを摂り入れると良いですね。」と解説。

櫻井海音さんは、食事が偏りがち。にんにくやごぼう、乳製品などを積極的に摂ると◎

「太りやすいので体型に気をつけていて、朝昼を抜いて、夜しか食べていないです。何かにハマると、そればっかり食べたりしてしまいます」(櫻井海音さん)

櫻井海音さんの腸内フローラのタイプは、「BBB」型。「BBB」タイプは、「野菜、果物、きのこ、海藻の摂取が少ない」「朝食を抜きがち」「嫌いな食べ物が多い」「高脂質な食事が好き」という傾向があるそう。

櫻井海音さんの腸内細菌の割合

福田先生は「普段の食事が偏りがちな櫻井さんは、まずは1日3食、バランスよく食事を摂っていただきたいです。櫻井さんの場合は、にんにく、ごぼう、たまねぎの他に、ビフィドバクテリウムが好む牛乳やヨーグルトなどの乳製品、オリゴ糖を含むバナナなどが合っていますので、これらの食材を意識的に摂っていただくのがいいですね。お芝居などでお忙しい櫻井さんですが、体調を崩しにくい体づくりができると思いますよ」とコメント。

~福田 真嗣氏コメント~

■プロフィール
福田 真嗣(ふくだ しんじ)氏
株式会社メタジェン 代表取締役社長CEO
慶應義塾大学先端生命科学研究所 特任教授/一般社団法人腸内デザイン学会代表理事
腸内細菌研究一筋25年。腸内環境を適切にデザインすることで『病気ゼロ』社会を実現するため、2015年にメタジェン社を設立。便を「茶色い宝石®」と呼び、便に含まれる腸内環境情報から次世代のヘルスケア産業の創出を目指している。
<メディア出演実績>
日本テレビ「カズレーザーと学ぶ。」、日本経済新聞社「日経Gooday」、マガジンハウス「Tarzan」など、他多数。

今回、1万人を超える方の腸内フローラ検査結果から、様々なことが見えてきました。
全体の約90%は7つのタイプで占められており、バクテロイデスは全てのタイプに含まれていたことから、日本人のベースの腸内細菌と捉えることができそうです。一方、プレボテラやルミノコッカスといった食物繊維摂取量と関連する腸内細菌を含むタイプは、上位7つの中では比較的少ない傾向にありましたので、食物繊維摂取量が足りていないという厚生労働省の調査結果とも一致していると言えます。
同じものを食べたり同じ行動をしても、人によってその効果が十分にあったりなかったりしますが、それは腸内フローラが人によって異なるために起こることが最新の研究でわかってきました。今回の調査結果もそれを裏付けていると考えられます。腸内で短鎖脂肪酸をつくるメインプレイヤーが好む食材を積極的に摂り入れることで、肥満抑制や免疫機能増強、持久力向上など、さまざまな健康効果があることがわかっています。
ご自身の腸内フローラはどのような菌が多いのか、その菌がどのような食材を好むのか。そのためにまずは「自分の腸内フローラのタイプを知る」ということから始めてみることをおすすめします。皆さんの腸内環境に合った食生活・ライフスタイルで、自分に合ったヘルスケアを行っていきましょう。

「未出現の腸内フローラのタイプを探せ!」キャンペーン開催

1万人以上の検査結果の中で、まだ出現していない腸内フローラのタイプは全57パターン中28パターン存在し、約5割のタイプがまだ現れていない。そこで、腸内フローラ検査の受検者1万人達成を記念してキャンペーンを開催。対象期間中に検査を受け、まだ出現していない腸内フローラのタイプだった人には、各タイプ抽選で1名様にAmazonギフトカード1万円分をプレゼント!

■キャンペーン概要
キャンペーン名:「未出現の腸内フローラのタイプを探せ!」キャンペーン
参加方法:対象期間内に、腸内フローラ検査キットを購入し、採便した検査キットを投函
対象期間:2024年6月4日(火)~9月30日(月)
賞品:各タイプ抽選で1名様にAmazonギフトカード1万円分をプレゼント
URL:https://bodygranola.jp/shop/pages/process

今回の分析結果から、日本人に多い腸内フローラのタイプがわかった。そこからも日本人ならではの食生活や生活習慣の傾向が表れていたように、腸内環境とライフスタイルは密接に関係している。自分の腸内環境を知ることによって、ライフスタイルの見直しができるだけでなく、自分に合った効果的な食事をすることが可能となる。まずは「腸内フローラ検査」をしてみるといいかもしれない。

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