高評価旅館に素泊まりなら1,000円以下で泊まれる?! 会員制宿泊予約サイト〈トクー!〉が「ウルトラトクー市」を発足
- 2024/6/11
- ライフスタイル
舌肥読者のみなさんは、会員制宿泊予約サイト〈トクー!〉をご存じだろうか?「えっ!? 会員制なの?」とサービス内容すら確認せずに敬遠する人は多いかもしれないが、それは実にもったいない。なぜなら、世の中に宿泊予約サイトは数あれど、〈トクー!〉なら本当に卸価格で宿に泊まることができるからだ。
通常みなさんが宿を手配する際、旅行代理店や予約サイトから申し込むことがほとんどだと思うが、実はこの時点で何十パーセントもの手数料が上乗せされている。これは宿と予約者の間で予約業務を行うというビジネスモデルであれば至極当たり前のことなのだが、あえて会員制という形で運営している〈トクー!〉では手数料が発生せず、宿泊者には上乗せされていない卸価格が提示されるのだ。
もしアナタが「旅行は年に1〜2回。だって予算の都合ってものがあるでしょ」と考えているのなら、その考えは改めたほうがいいだろう。なぜなら、〈トクー!〉で月々580円の有料会員に登録すれば卸価格で宿泊できるし、それまでの2回分の予算で3回以上の宿泊が可能になることもあるからだ。しかも会員価格は同行者にも適用されるので、例えば仕事で出張に行くことの多いお父さんが会員になって一人分の会費を払えば、お母さんや子どもたちとの家族旅行でも活用でき、トータルで見るととてつもない金額がカットされることになる。そんなお得だらけの〈トクー!〉だが、さらにお得な宿泊を実現した革命的プロジェクト「ウルトラトクー市」を発足した。
「ウルトラトクー市」の特設サイトを見てみると、ご覧のように2食付きなら半額以下、朝食付きならおよそ5分の1、そして素泊まりならなんと1,000円以下で宿泊できる宿が30軒以上掲載されており、毎週新しい宿が増えているようだ。ということで、今回編集部はこの中から山梨県・石和温泉の『竹林庭瑞穂 旅籠きこり』を「ウルトラトクー市」で予約して実際に泊まってきた。〈トクー!〉内での利用者から5点中4.3点と高評価の同宿だが、果たしてこんな安価で泊まったとしても評価通りのサービスが受けられるのだろうか?
予約画面はこんな感じ。今回は大人2名で2食付きのプランを選択。通常なら1名あたり15,200円のプランが、なんと7,380円と51パーセントOFFに。
プラン内容を確認すると、最大5名まで宿泊可能な広さの本館和室で、設備内容も申し分なし。プラン名には「甲州の旬の郷土料理を堪能♪」とあり、泊まる前から楽しみでしょうがない。
GW最終日の5月6日、やって来ました山梨県・石和温泉『竹林庭瑞穂 旅籠きこり』へ。
「温泉♨︎むすめ」石和 紅ちゃんのパネルがお出迎えしてくれる正面玄関。かなり広く、傍らにはいくつもの鎧兜の甲冑などが並んでいる。
フロントの奥には昭和感溢れる売店が。昔懐かしい三輪自動車ダイハツ・ミゼットやヤマハの第1号バイク・1955年製YA-1なども展示されている。
昭和大好きな記者の目を奪ったのは、売店奥の展示コーナー。百恵ちゃんがにこやかに微笑むフジカラーののぼりや仮面ライダーが乗るサイクロンのプラモ、南沙織のポスターなど、ノスタルジーにどっぷりと浸れるアイテムが所狭しと並んでいた。
本館の大浴場。40〜42℃の檜風呂「信玄の湯」と36〜38℃の音波風呂「勘助の湯」が愉しめる。源泉かけ流しで泉質はアルカリ性単純温泉。脱衣場に貼られていた温泉分析書の「浴用の適応症」の項目に“五十肩”とあり、普段から痛みに耐えている記者は肩まで湯に長時間浸かり、早めの緩和を祈った。
こちらは別館にある露天風呂「雲龍の湯」。本館同様に源泉かけ流しで、泉質も同じくアルカリ性単純温泉だ。
宿泊した客室は1階の和室「相生の間」。10畳間で想像以上に広い。障子の奥にテーブルセットが置かれたスペースもある。
お待ちかねの夕食はプラン名通り「甲州の旬の郷土料理」がずらりと並ぶ豪華なもの。このほかにも、おひつに入った炊き立てご飯や食後のスイーツなどが運ばれてきた。
仲居さんオススメのお酒は山梨の地酒「七賢」(5,500円)。すっきりとした辛口で甲州の郷土料理との相性は抜群。
一夜明けて大宴会場で朝食。右上の瓦で焼くのはハムエッグ。熱した瓦にバターを溶かしてハムと卵を乗せて焼く。これがまた美味。ご飯としじみの味噌汁はおかわり自由で、朝から二杯ずついただいてしまった。
到着前は「こんなに安いのなら、結構質素(失礼!)な食事やサービスなんじゃないか?」なんてことを危惧していたが、実際に蓋を開けてみると通常の温泉旅館ならでは、いやひょっとするとそれ以上のおもてなしを受けた感がして大満足。途中からは値段のことも忘れて温泉や食事をたっぷりと満喫してしまうほどだった。そして同時に、〈トクー!〉での予約で味を占めてしまった記者は、今後おそらく普通の予約サイトで宿を手配することはないだろう。家族での旅行を考えている人はぜひ試してみて。
トクー!:https://www.tocoo.jp