Paidy『みんなの推し活大調査2023』 今年の推し活トレンドは?コロナ明け変化も
- 2023/11/10
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業界をリードするあと払い(BNPL)サービス「ペイディ」を提供する株式会社Paidyは、昨年に引き続き、11月4日の「いい推しの日」にあわせて18~39歳の全国の男女を対象に『みんなの推し活大調査2023』を実施。もはや推し活はメジャーな言葉となっているが、実際推し活をしている人はどのくらいの割合でいるのか?また、コロナが明けた2023年はイベントなども増え、推し活にも変化があったのだろうか。さらに推し活をするにあたり必要となるお金。推し活をしている人は“推し活費”をどのようにやりくりしているかなど、結果から見ていくことにしよう。
2023年の推し活動向
現在あなたは推し活をしていますか?
全体の約4割(39.4%)、Z世代の約半数(49.0%)が推し活をしていると回答したことから、推し活はもはやライフワーク化していることが窺える。
今年の推し活トレンドは?
「アクスタ(アクリルスタンド)」「ぬい(ぬいぐるみ)・ぬいば(ぬいぐるみバッジ)」「うちわ」などグッズを楽しむこと。
「(推しの)アクスタと一緒に写真を撮る」「推しのぬいと一緒に出かける」「カンペうちわを手作りしている」などグッズを活用した多様なエピソードが見られ、「推し活のために休暇を取れる会社が出てきた」「推しに近い格好をする若い女性ファンが増えた」など推し活自体の多様化や世の中の変化も見受けられる内容があがった。また、友達を推すなど、推す対象も多様化していることがわかった。
今年、推しの活動を応援するために、現地やイベントへ足を運びましたか?
今年は半数以上の人が推しの活動を現地で応援していることが判明。「コロナ感染予防のために試合観戦を3年ほど我慢していたがやっと今年観に行けた」など今年はコロナの規制緩和により多くの人が現地参加している様子。
今年人気の推しジャンルは?
「アニメ(46.8%)」「J-POPアイドル(36.5%)」「スポーツ選手・チーム(35.5%)」で、スポーツ推しは昨年※(11.2%)の3倍以上で上位に。
今年から新しく推し始めたものはある?ジャンルは?
今年から新しく推し始めたものがあると回答したのは全体の35.8%。今年から新しく推し始めた人気の推しジャンルは1位が「アニメ(36.3%)」2位が「J-POPアイドル(17.7%)」3位が「スポーツ選手・チーム(15.8%)」という結果に。ここでもスポーツが3位となり、W杯など世界的な大会が多かったことも影響したと考えられる。
推し活で得られたものは?
推し活で得られたものとしては、1位「癒し(48.3%)」2位「満足感(47.8%)」3位「ストレス発散(40.8%)」。
「うまくいかない日でも推しの活躍に元気をもらえる」「推し活を通じて人生が豊かになった」「K-POPアイドルを好きになって、文化の違いに興味を持つようになり韓国だけでなく他の国の文化に関する知識を得て異文化コミュニケーションをすることが好きになった」など日々の生活にポジティブな影響を感じる人が多数いることが判明。このほか推し活を通して「父との会話が増えた」とコミュニケーションのきっかけになった人や、「結婚した」などの人生に大きなインパクトを与える内容も見受けられた。
コロナ自粛緩和後の今年、推し活で変化したことは?
アイドル・スポーツジャンルは「ファンの声出し解禁(アイドル41.8%、スポーツ40.8%)」が、アニメジャンルは「コラボカフェや店頭でのコラボキャンペーンの増加(23.4%)」がトップに。
1年に10回以上現地へ足を運ぶファンは何推し?
スポーツ推しの人は14.1%と他ジャンル推し(アイドル4.9%、アニメ2.8%)より圧倒的に多い。
スポーツにおける推し活の実態
上記の結果から、今年はスポーツ推しの人が増え、スポーツ推しの人は現地に足を運ぶ回数も多いようだ。ここからはスポーツ推しの実態を見ていこう。調査によると、スポーツ観戦すると答えた人は全体で65.8%(よく観戦する35.2%、たまに観戦する30.7%)という結果となり、観戦する方法で一番多いのは「テレビの中継(82.8%)」、次いで「現地に行き観戦する(57.5%)」「ネット・配信サービスの中継(50.9%)」と続いた。なお、Z世代の男性は「SNSなどで切り抜き動画を視聴」すると回答した人が約4割(37.2%)で、他の性年代よりも多かった。また、スポーツの推しジャンルで一番多いのは「野球(62.9%)」次いで「サッカー(34.3%)」次いで「バレーボール(15.0%)」「陸上(14.4%)」「バスケットボール(12.2%)」。男女別で見ると、野球はあまり差(男性:60.4% / 女性:65.2%)がないものの、サッカーは男女差が大きく、男性(49.5%)は女性(20.5%)の約2.4倍に。推し始めたきっかけは「テレビでみたから(50.7%)」が多い一方、一定数「(YouTubeなど)動画サイトで見たから(12.7%)」という回答も見られた。
現地で観戦する理由は?
現地で試合観戦をする理由は「試合の迫力や熱量を感じられるから」が63.0%で最も多く、3人に2人(66.6%)がW杯などの大会がある際は海外や地方でも現地観戦したいと回答。また、「生で見る試合は二度と体験できないから(46.7%)」「推しの選手を見たいから(44.5%)」も多い結果に。「推しの選手を見たいから」という理由はZ世代を含む18~29歳では50.0%と30~39歳(38.1%)に比べ若い世代が多く、男性(33.9%)より女性(56.0%)が多いと判明。Z世代含む女性の方がスポーツにおける推しを見出だす傾向にあるようだ。
スポーツ推しはチーム推し?選手推し?
「選手もチームも推している」のは約半数(46.9%)、「選手個人(28.2%)」「チーム単体(24.9%)」は拮抗しつつ若干選手個人が多い結果に。さらに年代別の調査からは、Z世代を含む18~29歳ではチーム単体(19.1%)より「選手個人を推している人(35.5%)」の方が多く、30~39歳では選手個人(20.4%)より「チーム単体を推している(31.1%)」方が多い結果となった。一方「選手個人」を推している人の91.7%がチームの勝敗より「推しの選手が出場しているか」を重視していることが判明し、推し活としての熱量が窺えた。
スポーツ観戦においてのグッズ購入の傾向
半数以上(50.2%)が公式以外の「観戦関連グッズ」を購入しており、具体的には「タオル(41.1%)」「Tシャツや動きやすい服装(34.6%)」などの回答が見られスポーツ観戦をさらに楽しむためのグッズを充実させるファンが多数いることと考えられる。さらに85.9%が“グッズ購入”はスポーツ観戦のタイパ向上につながると回答。全体を通して現地でのスポーツ観戦はその時間をさらに充実させ生で見る試合に価値を感じる「体験価値型」と、スポーツに推しを見出だす「推し型」に分かれると考察される。
推し活のお金の使い方について
現地に足を運んだり、グッズを購入したりと推し活には何かとお金が必要となってくる。ここからは推し活のお財布事情を見ていくことにしよう。
【ジャンル別】推し活で1か月に利用する平均金額は?
1か月に利用する平均金額は10,000円以下という人が全ジャンルにおいて8割を超える結果に。賢く予算内のやりくりを実施しているようだ。
推し活におけるお金の悩みは「つい使いすぎてしまうこと」
推し活におけるお金の悩みは「つい使いすぎてしまうこと(30.6%)」「使えるお金が少ないこと(29.2%)」「月によって出費がかさむときがあること(28.2%)」が多い結果に。
8割以上の人が推し活のお金の使い方を工夫している
82.4%が推し活のお金の使い方を工夫していると回答し、昨年※(77.5%)より増加傾向に。具体的には「月の予算を決めている(24.2%)」「お金を使うものの優先順位やマイルールをつくっている(24.0%)」などが挙がった。昨年※(22.1%)1位「沢山使った月の翌月は調整」は今年5位(20.1%)となり変動が見られた。全体を通して昨年よりも主体的に推し活をしている生活者の姿が見受けられる。
推し活に望む支払いサービスは?
推し活に使う支払いサービスについて魅力的だと感じるもの、求めるものを質問したところ、「使い方が簡単(35.2%)」が多く、「使った金額がすぐにアプリに反映されて、管理がしやすいもの(23.7%)」という回答も。また、「分割手数料が無料の分割払いができるため、突然の出費なども賢くやりくりできる」を選択した人も一定数おり、特に30代の男性の5人に1人(20.0%)が支持しているほか、分野別で見るとアイドル推しの30代男性は37.1%と、支持率が高かった。
以上の結果から、推し活はポジティブな日常生活を送る上で欠かせない国民的アクティビティであり、もはや「ライフワーク化」していることが窺えた。推しの対象はアイドルやアニメキャラクターから身近な人までさまざまに広がり、楽しみ方もその熱の入れ具合も、人それぞれに多様化している。また、今年の推し活におけるお金の使い方は昨年と比べ主体性がより強まり、「月の予算を決めている」などスマートにお金をやりくりする「マネパ」※的実態が見られた。自身のライフスタイルに合わせて無理なく賢く楽しむ「意思ある推し活」が広がっているようだ。
※マネパとは…自身のライフスタイルに合わせて効率的にお金を使い、主体的に管理するZ世代を中心とした新しいお金の価値観
※本項目でのアイドルジャンルにはJ-POPアイドル/K-POPアイドル/海外アイドル/地下アイドル』推しの人、アニメジャンルには『アニメ/漫画/声優/アニメ・ゲーム・漫画のキャラクター/2.5次元の舞台・俳優/ボーカロイド』が推しの人、スポーツジャンルには『スポーツ選手・チーム』が推しの人を含む
※出典:株式会社Paidy「みんなの推し活大調査(2022年実施)」より
https://corp.paidy.com/news/article/5lqv4CmlT36CfaKndoxLIu
<調査概要>
調査地域:全国
対象者条件:男女18~39歳
調査手法:インターネット調査
実査期間:2023年10月3日(火)~10月12日(木)
サンプル数:計600人
※「現在あなたは推し活をしていますか」という設問に限り、全体:9036人、Z世代(18~29歳):2946人より取得
コロナが明けて推し活においてもイベントなど現地を訪れる機会が多くなった分、出費も増えるようになった2023年。今回の調査では、推し活をしている人の多くが主体的に賢くやりくりしていることがわかった。計画的なお金の使い方をすることが推し活を最大限に楽しむポイントでもあるだろう。この機会に改めて推し活のお金の使い方を考えてみてはいかがだろうか。
ペイディ:https://paidy.com/